こんにちは。
白髪老師のサバ男です。
外国人に日本語を教えています。
英語学習が長続きしない。
英語を勉強する人にとって誰もが悩むことです。
その原因の一つにあげられるのが、目標を達成するためのマイルストーンがわからないということでしょう。
成果が数字として表れるTOEICが人気なのも、会社が求めているからだけではないはずです。
いま勉強していることが正しいのか、ほかにいい方法があるのではないかなど悩みはつきません。
これは英語教材の問題が大きいと思います。
とにかく、やって面白い教材があまりにも少ないのです。
たしかに、どの教材でも収録されている英文をすべて覚えればそこそこの英語力はつきます。
ただ、ほとんどの人が覚えるという作業で脱落してしまうのではないでしょうか。
教材の指示通りに続けているうちに、いつのまにか覚えてしまうというようなものがあると理想的ですが、なかなかありません。
現時点で一番理想に近いのはスタディサプリですが、サブスク形式なので継続時にはそれなりに費用がかかります。
そこでコスパの面からおすすめできるのが、ロゼッタストーンDramatic20(以下、Dramatic20)です。
販売業者 | ソースネクスト株式会社 |
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運営責任者 | 執行役員 柳沼友香 |
所在地 | 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター33階 |
電話番号 | 03-6254-5231 |
お問い合わせ窓口 | 0570-035-333(IP電話からは082-553-1081) |
私は実際に購入してやってみました。
「Dramatic」とタイトルにある通り、ドラマ仕立てでレッスンを進めるのが楽しみでした。
およそ1年に渡り継続できたのも、ストーリーの面白さゆえ。
私は日本語教師なので、外国語習得についてはある程度の知識があります。
Dramatic20は英語学習教材なので、どのような意図で学習項目を作られたのかはわかります。
内容としては奇をてらったものではなく、極めて正攻法での進め方。
ですから、旅行会話のように短期間で集中的に行うものというよりは、じっくり腰を据えて取り組む教材と言えます。
これからDramatic20の特徴や勉強方法などを書いていきます。
購入を検討されている方はぜひご一読ください。
ロゼッタストーンDramatic20の特長
Dramatic20は、ソースネクスト株式会社が販売している英会話学習用のソフトウェア。
元々アメリカのリーダースダイジェクト社が作成したEnglish20という製品なので、ロゼッタストーンの冠がついていますが、同じくソースネクスト社が販売しているシリーズとは直接の関係はありません。
ロゼッタストーンで学習していた人が共通性を求めると、ちょっと困惑しそうです。
ただ、まったく別物の教材としてみると、内容はすばらしいものですが、このあたりは後述します。
ダウンロード版は41GBの容量が必要
私が購入したのはダウンロード版です。
DVD2枚分ですから当然ですが、全部で28GBとなります。
インストールするとデータ用のフォルダが作成されますが、これが13GB。
合計41GBのディスク容量が必要になります。
ダウンロード版を購入する場合は、ディスク容量に注意してください。
プロの俳優が演じるリアル感のあるストーリー
物語の舞台は多国籍企業のコンサルティング会社。
この会社で巻き起こるいろんな人間模様が描かれます。
リーダーシップに優れた創業者・トップの座を狙うキャリアウーマン・仕事と家庭の両立に悩む中堅社員等々、いろんなタイプの人が登場して全員が主人公のような展開です。
それだけに感情移入しやすい構成。
次はどんな展開を見せるか、レッスンが進むごとに楽しみになってきます。
日本語解説はほぼ無し
最初のDialogueのところで英文は表示されますが、日本語訳は表示されません。
役者さんの表情や声色、まわりの状況からどんな意味なのかを類推していく形になります。
ただ、単語については各ユニットで解説がついているものもあります。
ロゼッタストーンDramatic20の構成
Dramatic20は120のシーンで構成されていて、1シーン毎に3回のレッスンを行います。
全部で360レッスンになります。
レッスン内容を見てみましょう。
レッスン1:見る
レッスン1では最初に映像が流れ、どのような状況でどんな表現が使われているか学びます。
最初に説明が日本語で表示されます。
映像を見ます。会話文は英文で表示されます。
使われた表現を英文で確認します。
英文をリピート練習します。発音が悪ければ再度の発声を促されます。
レッスン2:学ぶ
レッスン2ではレッスン1で学んだ表現を、シチュエーションを変えて学習します。
空白部分の文を完成させます。
読み上げられた英文とイメージを紐づけます。
レッスン3:使う
レッスン1と2で学習した表現を使って会話する実践形式の学習です。
ロールプレイ形式で会話練習を行います。
質問を聞いて、2つの選択肢から選んで会話を進めていきます。
選択肢によって、その後の展開が変わっていきます。
最後に発音練習です。
イギリス英語とアメリカ英語との微妙な発音の違いを体験できます。
1日1レッスンで進めていくと約1年になります。
ロゼッタストーンDramatic20と外国人向け日本語教育とくらべてみると
外国人が日本語を勉強する場合、多くの人は日本語学校に通います。
日本語学校で勉強すると、比較的短期間で日本語が話せるようになります。
多くの日本語学校が行っている初級者向けのレッスンは以下のような流れ。
日本語レッスンでは短い文を使って学習対象の表現を説明します。
これが導入です。
それから、学習表現をつかってリピート練習や語句を入れ替えた代入練習を行います。
練習の後で、実際に使用する状況を使って会話練習を行う定着の確認を行います。
導入→練習→定着の確認。
これを学習項目ごとに繰り返していきます。
Dramatic20もまったく同じ。
レッスン1で導入し、レッスン2で練習を行い、最後にレッスン3で定着の確認を行う。
教材の指示通りに行うと、自動的に現在の外国語教育の方法にマッチした内容でレッスンが進められることになります。
ロゼッタストーンDramatic20のおすすめの学習方法
Dramatic20は1レッスンあたり20分程度ですから、120時間分の英語学習。
120時間という学習時間は、これだけでもかなりの効果。
なにより、教材を最後までやり終えたという事実は自信につながります。
それでも学習方法のやり方を少し変えたらもっと効果があります。
じっくり取り組める人向け
Dramatic20は、内容が面白いので最後まで続けることができます。
一通り終了しても再度レッスンを繰り返すことが苦になりません。
まずは、教材の指示通りに一度最後までやってみましょう。
終了後は大体のストーリーや学習内容が頭に入っているはずです。
ですから二回目に取り組むのが実力向上には効果的です。
といっても、すべてのレッスンを繰り返す必要はありません。
レッスン1のWatchとレッスン3のListen and Replyを集中的に行うことです。
具体的には表示される英文をなるべく見ないこと。
レッスン1のWatchは会話の内容を聞くとることに集中しましょう。
ほぼ内容が聞き取れるまで繰り返してください。
わからなければ、英文を見てもかまいません。
ただ、最後は英文を見なくてもわかるようになってください。
それができるようになったらシャドーイングです。
役者さんが発した言葉を1秒遅れぐらいでそのままリピートします。
話すスピートはナチュラルスピードですから、ついていけるようになったら発音についてもかなりの実力がついたことになります。
レッスン3のListen and Replyは、ロールプレイ的な内容ですから、質問が表示されたら自分で文をつくってみることです。
レッスンとしては選択式なのでどれかを選ぶしかないのですが、作った文と照らし合わせてやりとりとして成立するかをチェックしましょう。
もし違っていれば、正解の表現を覚えることです。
これを繰り返していけば、表現の幅が広がっていくでしょう。
すぐに効果をあげたい人向け
Dramatic20の特徴は、レッスン1のWatchの会話スピードがナチュラルスピードであることです。
リスニングに慣れていないと、英文字幕なしでは聞きとりは難しいでしょう。
逆に言えば、Watchが聞き取れればかなりの実力がついたことになります。
ですから、Watchを何度も繰り返し見ることをおすすめします。
内容を覚えるまでです。
覚えたら、ディクテーションをしてみましょう。
ディクテーションとは、聞きとった英文を文字にして書き起こすことです。
1センテンスごとにポースを入れて、英文を書いてみましょう。
これで、聞く能力と書く能力が強化されます。
これが終わったらレッスン2は行わず、レッスン3を行ってください。
レッスン3は発音チェックが主な内容ですから、ここで話す能力を高めましょう。
時間があれば、この後にレッスン2をやるのが望ましいです。
レッスン2は読む能力の学習項目があるからです。
ただ、あまり難しくないので読解に自信がある人はレッスン2を省略してもいいかな、とは思います。
ロゼッタストーンDramatic20のメリット
Dramatic20のメリットをあげてみました。
英米のビジネス環境にふれられる
Dramatic20の舞台はロンドンとニューヨーク。
大きく分けて、前半部分がロンドンで後半がニューヨークになります。
映像ででてくるオフィスの風景は、日本企業のオフィスとはずいぶん違う感じです。
2000年代前半に作られた教材ではありますが、今後外国で仕事をする可能性がある人には参考になる内容でしょう。
プロの俳優によるナチュラルスピードでの会話
日本語のレッスンで使う教材にも言えるのですが、英会話の教材には聞きとりやすいように日常的に使われている表現よりもはっきり発音されているものが多いです。
ですから、教材で話されている内容が聞き取れても、同じような内容の会話がききとれないこともしばしば。
教材によっては、街中で録音したようなものもありますが、さすがに音がよくありません。
この点、Dramatic20ではプロの俳優が演じていますから、わざとらしさもなくナチュラルな発音。
演じている側からすると見ている人にわかってもらわなければなりませんから、発音がしっかり訓練されるのは日本の役者さんも同じ。
リスニングの対象にするにはかなり良質な内容だと思います。
ロゼッタストーンDramatic20のデメリット
Dramatic20のデメリットも残念ながらありますね。
日本語解説が単語のみ
教材の中では日本語の解説はありません。
レッスン1の最後で会話の内容がまとめて英文で表示されますが、ハイライト表示されている単語の日本語ガイドくらいです。
あとは、レッスン1のWatchの時に状況説明と学習内容が簡単に表示される程度。
理解できない場合は、辞書で調べなければなりません。
ただ、日本語で詳しく解説があると日本語の意味に引っ張られる恐れはあります。
映像から得られる表情や周りの状況から、意味を類推していくのも英語学習の一つとも言えます。
定着の確認内容がやや弱い
レッスン3では、そのユニットで学習した内容が理解できているかの確認項目があります。
これが日本語教育で言うところの定着の確認にあたります。
ただ、画面で表示される選択肢を選ぶ形式。
できれば、ここは実際に文をつくってその内容の成否のチェックができていたらよかったのですが。
ここは選択肢の表現を覚えることで、対応しましょう。
ロゼッタストーンDramatic20の口コミ
口コミは良いものも悪いものも、結構な件数をみつけることができます。
また、DVD版がほとんどですね。
良い口コミ

ドラマの会話のスピードはナチュラルですので、英語の字幕を読まないと最初からわからなくなります。工夫して使えば上級の人でもリスニングの練習になると思います。アメリカ英語も使っていますが、中心になるのはイギリス英語で、centre や theatre が現れます。
どこまで会話が上達するかわかりませんが、以前使っていたロゼッタストーンの米語コースよりは実践的でよいように思います。

基本のコースは軽く終わると思っていたのですが、意外と濃かったです。一日20分程で終わるので、毎日出来るのが良いです。問題点は日本語訳はないので、英語に慣れていく事が必要です。従って、毎日行う事で英語の感覚や英語での理解を身に着けないと苦労するかも知れません。
1レッスンが3回に分かれているのですが、1回目では理解出来なかった、聞き取れなかった内容が3回目には理解出来ているので驚きです。従って、辞書が殆どいりません。

ヘッドセットを付けて画面のネイティブスピーカーと擬似的に会話する教材です。米国語・英国語を話すキャストが混在しています。発音のチェックは結構シビアで、変なカタカナ発音だとはじかれてしまうので、発音の矯正もできます。
挨拶から始まって、簡単なビジネス会話ができるようなレベルまで持っていく内容です。1日20分位×360日で終了する構成になっています。仕事から帰って眠くても、お休みの日めんどくさくても、これだけは毎日続けよう!と決心すれば、1年後にはだいぶ『外人アレルギー』が無くなると思います。英会話学校に行きたいけど、まだ外国人と直接会話するのが恥ずかしいと二の足を踏んでいる人には良い教材だと思います。
悪い口コミ

DVDをいれてもいつまでもインストールがはじまりません。Windows10では難しいのか、原因はわかりませんが、どうにもならなくて返品しました。

何度やってもインストールが出来ない!
廃棄しかない!残念です。

ドラマがともかくつまらない。発音がわたしの米語とだいぶ違う。
学習単語数が少ない。中身に合わない大きな箱なので、邪魔になります。
ロゼッタストーンDramatic20の感想
実際に1年間かけて最後までレッスンを続けました。
私なりの感想を書いてみます。
発音チェックが厳しい
日本人が苦手とする英語の発音。
Dramatic20での発音チェックはかなり厳しいです。
一例をあげると、物語の舞台のLondon。
そんなに発音は難しくありませんが、「ロンドン」と発音したら何度やってもエラーになりました。
LとRなのかなと思いましたが、はずれ。
辞書でLondonの発音記号をみると、「ロ」ではなく「ラ」に近い音だとわかりました。
ラを意識しながらロで発音したら、うまく認識してくれました。
むしろランドンの方が近いかもしれません。
カタカナ発音を見直すきっかけになると思います。
また、文を読み上げる時に少し間隔があくと、エラーになります。
待ってくれないんですね。
実際の会話も、途中で詰まってしまうと相手が困惑してしまいます。
ゆっくりでも発声し続けることが大事ですね。
等身大の登場人物に感情移入できる
Dramatic20で描かれる人物は全員なんらかの悩みを抱えています。
その悩みを苦労しながら成長していきます。
スーパーマンもスーパーウーマンも登場しません。
みんなごく普通の社会人たち。
それだけに学習者が身につまされて、感情移入できるんですね。
学習事は継続できなければ身につきません。
Dramatic20ではストーリーに引き込まれるので先が気になります。
結果、学習を継続できることになります。
軽いバグがある
レッスンを進めているときにプログラムが動かなくなるというような重大なバグはありません。
ただ、レッスンで現在のレッスン位置を画面上部に表示する部分があります。
一つ消化すると右にシフトしていくのですが、これがほとんど機能しません。
ずっと、左端にくっついたままです。
これがないと、レッスンはあとどのくらいやるのかが不安になります。
ちなみに私の使用環境はWindows10です。
一応、修正箇所があればダウンロードできるようになっていますが、一向に現れませんのでこの部分の修正は行われないようです。
まあ、レッスンを重ねるうちに1回のレッスンでどのくらいこなすのかわかってきますので、そのうち気にならなくなりますけどね。
続編を希望ですが(ネタばれにつき注意)
この部分はレッスンのドラマ内容についてのネタばれが含まれますので、気になる人は読まないでください。
ドラマはいろんな紆余曲折を経て、最終的にはハッピーエンドにたどり着きます。
レッスン1で登場するジョーンが一大プロジェクトをまとめてドラマは大団円。
他にも登場人物が将来に向けた希望を胸にすることが描かれます。
それだけに、彼らがその後どんな人生を送ったのか、見てみたくなります。
実際、終わり方が続編を匂わせるような内容だったのですが。
もう作成されてから20年近く経っているので、残念ながら続編が作られる可能性はゼロでしょうね。
ドラマの登場人物で、私が一番好きなキャラクターはジョーンの妹のメリーです。
ドラマ最終盤で重要な働きをします。
普段はずぼらでジョーンに怒られていますが、やるときはやるというタイプ。
登場回数が少ないのが残念。
演じる役者さんの名前は教材に添付されているマニュアルに記載されています。
メリーを演じたのはJessica DiGiovanniさん。
現在でもモデルなどで活躍しているようです。
他の役者さんも検索してみると、TVドラマなどで現在も活躍している人もいれば、引退している感じの人もいて、それこそ人間模様がうかがえます。
スピンオフみたいな感じで、その後の彼らを紹介するようなエピソードをYoutubeあたりで作ってくれたらうれしいのですが。
おすすめできる方
・欧米のビジネス環境に興味がある方
・日本語のヘルプを最小限で学習したい方
・英語教材にありがちな教科書的な発音に違和感がある方
・楽しみながら継続的に学習を進めたい方
まとめ
以前のNHKの語学講座では半年間のストーリーがある構成が普通でした。
特にラジオ講座では、大学生が留学生と恋人同士になってハッピーエンドとかが多かったもの。
こんな展開ありえないだろ、とか突っ込みを入れるのも楽しかったものです。
半年間続けることができたのも、このストーリーの面白さがカギを握っていたように思います。
Dramatic20は、丁寧なストーリー展開が昔のNHKの語学講座を思い出させてくれます。
とにかく語学学習は継続した取り組みが必要です。
そのためには毎日続けるだけのコンテンツの面白さが重要。
登場人物に感情移入することができれば、Dramatic20を毎日行うことは難しくありません。
学習内容も、外国語習得理論に則ったもの。
間違いなく、おすすめ教材の一つとしてロゼッタストーンDramatic20を挙げることができます。
白髪老師のサバ男でした。
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